のんびりさんの中学受験!?

小学生の娘と夫と私...3人4脚でがんばろう!

やり直しの読書感想文

「わ〜きれい!」百日紅の花がサンサンと降り注ぐ日差しの中、美しく咲いています。

暑い日が続きますね。

さて、学校の夏休みの宿題の中でもたいへんなのが、作文系。の学校では、作文と読書感想文の2つが宿題になります。

そのうち読書感想文のおはなしです。

は、感想文を書く本として、稲垣栄洋先生の『イネという不思議な植物』(ちくまプリマー新書)を選びました。2月に読んだ「はずれものが進化をつくる」以来、2冊目の稲垣先生の本です。

 

本を選ぶところまでは良かったのですが...書き始めると...プロットを考えるまえに、いきなり頭から清書用の原稿用紙に書き出して...まとまらないものになってしまいました。今回も...夫からダメ出しをもらってしまいました。

全部を書き直さなければならないような状況になって、は、萎(しお)れていました。そもそも、読書感想文に何を書いていいのか、全く理解していないようでしたので…不憫になって...パソコンを導入することにしました。

 

a-dash.hatenablog.com

やりなおし...

読書

この本は、夏休みに入るころから少しずつ読んでいて、読みながら、が「おもしろいな」とか「大好き」と思うことがあったら、母に「ねぇねぇ...○○って知ってる?」とか「○○って、〜だからなんだって」と教えてくれていました。論説文が、あまり得意ではないのか、ゆっくり読んでいましたが、後半は結構のってきて、2週間くらいですべてを読み切りました。

ところが、一度、感想文が没になったときに...父から「もういちど、読んでみろ」とまで言われた...は、かなりガッカリしている様子でした。

少しインタビューしてみると、内容自体は結構覚えているようなので、再読せず、書き始めることにしました。ただ、内容自体を覚えているとはいえ、なんだか、ごちゃごちゃで、頭のなかで整理がついていない様子だったので、インタビューしながら、娘の感想文のプロットづくりをサポートことにしました。

プロット作成

まず、と次のことを聞いてみました。

  1. 本の内容
  2. どんなことに心を動かされたか(2個くらい)
  3. まとめ(何を伝えたいか)

本の内容…これは、スラスラ説明してくれました。小説ではなく論説文なのがよかったかもしれません。

次に、伝えたいこと………「イネはすごいと思った。」……(o´д`o)=3 .....それでは、感想文にならないね〜。

ここは、インタビューワーの腕の見せ所...(๑•̀o•́๑)۶...「どんなところが、どんなふうにすごかった?」「どうしてすごいと思った?」「それで、あなたの考えは(それまでと比べて)どう変わったの?」「(これから)あなた(の行動)はどうしたらいいとお思う?」などなど…色々質問しながら、子供の言葉を引き出していきます。

なんとか....の言葉を待ち、書き出したものをながめて、どういうまとめにするかを決めます。

これでは、かなり短いので、心を動かされた部分を少し膨らませることを提案しました。の感動したところ...言いたいことをまとめるのが難しいのか、単語で答えが帰ってくるので…何のことやらわかりません。ひとつひとつ、「それは何か」「どういうところがすごいと感じたか」など聞きながら、子供の言葉を引き出します。

また、「これで3枚もかけるかな?」と聞かれたので「本の内容に関係して実際に体験したことを通して考えたことなんかも書いていいんだよ」とアドバイスしてみました。

文章の入力(準備)

はじめ、学校から貸与されているiPad を使用しようとしたのですが、Microsoft Word を起動すると、保存ができない状態だったので母の MacBook を使用しました。ずっと以前(20年以上前)から Microsoft Word では簡単に原稿用紙が作れるので便利...と思っていたのですが、 mac の Microsoft Word では作れなかったので、夫に頼んで Windows で作ってもらいました*1

文章の入力(入力)

最初の部分から入力を始めました。これはとてもスムーズにすすみました。の書いた文章で、とりあえずはOKということにして、次にすすみます。

次に、まとめは、方向性を決めてあるので、目標地点として、現時点で考えている部分を入力。

そして、感想文のボディにあたる部分です。...流れを確認しながら「これはどういうこと?」「どんな風に書いたら分かりやすい?」「もう少し詳しく言うとどうなる?」と問いかけながら見守ります。書き進めると、書きたいことがたくさんでてくるようですが...横道にそれそうになった時は、最初に書いた設計図みたいなものを見直して軌道修正をしながら...3枚(1080〜1200文字程度)の範囲におさめるように書きました。

1日では、終わらず...かなり時間がかかりました。

その間、母はパソコンを使えません...∑(O_O;)ショック!!

校正

一通り書き上げたあとは、校正です。

印刷して、読み直して、おかしいと思うところや間違えた文字を直したり、表記の統一する段階です。何をしたらいいか、よくわからないようだったので、音読をさせて、すんなり読めないところや、間違えているところがないかをチェックさせました。

ブラッシュアップ

大体良くなったところで、もう一度、父親に読んでもらいました。今度は、「大筋はOKだけど、こういうところを盛り込むといいよ。」というアドバイスがもらえた様子。

...やっと、スタート地点に立てた感じで...感無量です。

その後、アドバイスをもとに、調整していきます。私とは、ちょっと意見が違うところもあるのですが、父娘が、仲良く作文をまとめている様子を、微笑ましく思い見守りました。

清書

完成!!! 

...というところまで来たので、印刷して...それをお手本に清書用原稿用紙に書き写します。...この作業、ちょっとした...修行みたいですよね。

まとめと感想

途中、あたためる時間を設けたこともあって、結局、感想文だけで、学校からもらってくるワークブックと自由研究をあわせたよりもたくさんの時間をかけてしまいました。

作文にPCを用いることは、入力に時間がかかるとか...専用のデバイスがないとか言う理由で、かなり躊躇していたのです*2が、今回、初めて本格的に導入してみました。...結果...大正解だったと思います。

懸念していた入力スピードですが、これは存外早くてびっくりでした。おそらくキーの位置は把握しています。ただ…40年前のエンジニアの方々*3みたいに...自己流なので、効率は良くないと思ういますが...。

とにかく、やっと読書感想文が終わりました。...次は、作文です。まだまだ、夏休みも中盤なので...頑張りたいと思います。

三谷幸喜さんオススメの感想文の書き方

作文をを大体書き上げた頃、TBS系『情報7daysニュースキャスター』の8月6日と8月13日の放送で、脚本家の三谷幸喜さんが、読書感想文の書き方についてアドバイスをされていました。

読書感想文のポイント

三谷さんオススメの読書感想文のポイントは、おおよその内容は以下の通りでした。

  1. あらすじは不要
  2. 思ったことではなく、変わったことを書く
  3. 簡潔にまとめる
  4. セリフから始める
  5. 体言止を使う
  6. 両親への感謝でまとめる

さすが、三谷さん。一般的な作文の書き方とは一味違うなと思いました。

特に、違うと思ったのは「1」。作文の書き方を、普通に調べると、多くが、本(物語)の概要とか、どうしてその本を読むことにしたかなどをかくといいという説明が書いてあることが多いからです。

「2」については、私は三谷さんと同意見で、 にも、感想文にこの部分を盛り込むことを意識して指導しました。「3」についても概ね同意見です(小学生には、意外と難しい...)。

4、5、6は脚本家の方らしい演出だと思います。三谷さんは簡単におっしゃったのですが、素人が真似をするのは難しいと感じました。

しかし、この3点は、上手に取り入れられたら、小学校の先生の気持ちを掴む可能性は大きいかもしれません。実は...今を去ること○十年前...私が小学生だった時、担任の先生が、優秀な作文をクラスで読み上げたことがあったのですが、その作文が...セリフ(感嘆符付き)で始まっていました。その時の担任の先生が、とにかく褒めていたことをよく覚えています。

体言止も、作文にリズムができるので上手に取り入れられるといいかもしれません。そして...最後の「両親への感謝」ですが...少しあざとい感じがしますが...違和感なく取り入れられれば印象がUP⤴︎すると思います。*4

感謝

今回、私たちは、この番組を見る前に読書感想文を書き上げていました。しかし、読書感想文の書き方は教科書にものっていませんし、学校でも習わないことなので、テレビなどで、文章を書くことを仕事をされている方から、書き方についてアドバイスがもらえると嬉しいですね。三谷幸喜さん、子どもたちと子供を持つ迷える親のためにアドバイスありがとうございます。また、よい企画を取り上げてくださった番組にも感謝です。

 

 

*1:Windows の Word で 原稿用紙ファイルを作ると、その原稿用紙は MacBook でも iPad でも使用できます。

*2:自分が普段使える端末は、セキュリティの問題で、子供に使わせるわけにはいかないですよね。

*3:40年前に30代後半から40代以上だった実力派エンジニアの方々...今で言うと70代後半から80代以上の年代の方々?一本指打法で、超早い!!! ...ちなみに...その年代の職業女性(私の母を含む)の多くはタイプライター(英文)の指導を受けていて、タッチタイピングができる人が多かった印象があります。

*4:先生が、テレビを見ていて、元ネタを知っていると...指摘される可能性があるので注意が必要!?