12月は、もともと忙しかったのですが、学校や塾の行事も多く、びっくりするほど忙しく、本当に久しぶりの更新になりました。
今回は、子供ではなく、私が最近読んだ本を紹介したいと思います。
中学入試の社会の問題は、それだけで面白い
「中学入試超良問で学ぶニッポンの課題」
受験ジャーナリスト おおたとしまささんによる「中学入試超良問で学ぶニッポンの課題」を読みました。
この本は、中学入試(社会)の問題を題材に、私たちの国について考えるというテーマの本です。どの問題も、小学校高学年くらいの子に読ませたいなという文章(かなりの長文)を読ませて、また、図や表、グラフのデータと組み合わせて考えさせる問題になっています。
知識を問う問題も掲載されていますが、多くの問題で、「〜という事実により、起こりうる問題は何か?」「それを改善するために何ができるか?」などのように、受験生の考えを問う問題があるのは、最近の社会科の問題の特徴でしょうか。
正直にいって、大人の自分も、どの立場で書けばいいか悩むような問題もあり、勉強になりました。
解説に見る学校の思い
この本で取り上げている問題は9問で、解説では、それぞれに関連した分野の問題を出題した学校の紹介や、SDGsのどのゴールに対応するかも示してあります。分野を問わず、SDGsに関係した問題を出題される学校や、探究活動をする増えてきているので、参考になると思います。
また、解説では、問題を出題した学校の考えや学校による採点基準の説明に関する記述もあります。このような記述からは、学校のパンフレットだけでは気がつきにくい、学校の求める人物像だけでなく、先生方の雰囲気、学校の雰囲気を垣間見ることができます。
まとめ
こちらの本には「麻布中学校」と「武蔵中学校」の問題が採用されています。うちは、女子なので男子校は全く知らないのですが、出題から(解説からも)校風の違いを垣間見ることができるなぁと思いました。
我が家としても、気になっていながら足を運べていない学校がいくつかあり、問題(内容とその出題方法)や解説を読みながら「なるほどなぁ」と、いろいろと考えるきっかけになりました。お子さんが受験生の方だけでなく、お子さんの受験を考え始める前の方も、参考になるのではないでしょうか。(系列校の高校受験を考えられている方も...)
5年生の後半になると取り組める問題が多いので、今度は、娘と一緒に取り組んでみたいと思います。