子どもの学校では、今年、春からJAグループによる「バケツ稲作り(種もみ・肥料セット)」という教材を使用してペットボトルで米作りの体験授業を実施していました。
春はイネの種まき、秋は収穫後の脱穀・もみすりの体験をしたそうです。
我が家でも、6月頃から、ずっとベランダで育てていました。途中、水やりを怠けたり、ハトがでたり...さまざまな困難がありましたが、なんとか、食卓に上がるまでになりました。
5年の社会は米作りから
5年生の社会(地理分野)では、米作りについての学習をします。塾でも学習してきて、「北海道では”ななつぼし”という品種があって、おいしい」とか、「コシヒカリはすごい」とか...しばらく食卓の話題になりました。
バケツ稲づくり
そんな、5年生の5月下旬から、小学校ではJAによる教材「バケツ稲づくり」を使った、体験授業が実施されました。
教材を購入して、学校の先生が指導するスタイルだったということでしたが、種まきから、収穫した籾米を玄米にするまで、学校でひと通り体験してきました。
[体験授業のスケジュール]
5月下旬〜 バケツに種まき
6月上旬〜 ペットボトルに植えかえ
(7月〜秋 自宅で栽培)
10月中旬 脱穀・もみすり の演習
※ 脱穀・もみすりは、学校で用意した籾米を使いました。
(各自宅で食べるように、ひとつかみの玄米を持ち帰りました。)
自宅で栽培した期間(7月頃〜11月頃)
夏休みの少し前...学校で育てていた「イネ」を持ち帰ってきて、その後、自宅のベランダでそだてていました。
この夏は暑くて、水やりを1日忘れると水分が蒸発して土が見えてきてしまう状態だったので、枯らしてしまうのではないかと心配してみていましたが、なんとか、生き残り、花を咲かせたのが、9月下旬のことでした。
近所のお米屋さんで、同じようにペットボトルで栽培している稲は、後半の夏期講習の時に花が咲いていたので、1月くらい遅れての開花でした。
収穫とその後
収穫
イネの花が終わり、実がみのってくると、稲穂が頭を下げるようになります。そして、穂が黄金色に変わってきます。その姿を見て、感動するのは日本人だからでしょうか。
稲の香や野末は暮れて汽車の音 (正岡子規)
この界隈も、子規の時代にはイネの実る田んぼの近くを汽車が走るという風景が見られたのかもしれません。*1
収穫したイネ
2つ目の穂が遅れて実がついたこともあって、11月頃になってしまいましたが「稲穂の色が黄金色に変わり始めたら、落水するんだよ」と、いう娘の指示で、落水して、完全に乾かしてから稲刈りをしました(11月の末頃)。
刈り取った稲は、10日ほど、穂を下にして干すというのですが...ベランダだと、風が強くて飛んでいきそうだったので、室内で陰干ししました。
脱穀
冬休みに入って、少し時間ができたので、干していたお米を食べるための準備を始めました。
最初の手順は脱穀です。一度、学校で体験しているので、娘が上手にやってくれました。
脱穀の様子
実った稲穂は2個(3個目は...花は咲いたのですが、寒くなってしまって成長しませんでした)。籾米にすると、ほんの少しです。
脱穀した籾米
もみすり
すり鉢と軟式野球ボールを使って、籾米をすって、モミとコメに分けます。
こちらも、学校で体験済みだったので、娘がやってくれました。
もみすり
こんな感じで、モミがはずれます。
籾米からもみをとった様子
コメ(玄米)だけ取り出すと...こんな感じ。
ほんの少しですね...。
もみをとった玄米
精米
最後の工程は精米です。
学校での体験授業の時にもらってきた玄米と合わせて、瓶に入れて、すりこぎでついて精米します。
....テレビを見ながら娘が30分、母が30分...変化はありません。父も手伝ってついたのですが...あまり変化はわかりませんでした。....疲れた。
精米
炊飯と試食
精米体験は、形だけになりましたが、炊飯して試食です。
普通のお米と混ぜて、普段より少し長めに給水時間をとって、普通に炊飯しました。
炊き上がりは、こんな感じ、写真ではわかりませんが、ところどころ色のついたお米(玄米)があります。
炊きあがり(ベランダで育てたお米の玄米が1割弱)
冬季講習中のランチ(お弁当)のおにぎりにして美味しくいただきました。
ランチのおにぎり(ベランダで育てたお米入り)
まとめ
1年生の時の朝顔以来の久しぶりの植物栽培...春に、イネの植え付けの体験を学校でして、ペットボトルに植えられたイネを持ち帰ってきた時は、ここまで育てられるなんて考えもしませんでした。
1年生の時は、かなり支援したのですが、今回は、かなり自分で考えて「この時期はこうする」「ここで、こういうことをする」といいながら、なんとかお世話を続けることができました(途中で、時々、小人さんが、お水を足していましたけれど....)。
お米を植えて収穫するところまでを体験できるプログラムを取り入れてくださった学校や、教材(と、ティーチングマニュアル)を充実させてくださったJAの方々のおかげだと思います。
長くかかりましたが、娘に良い体験をさせていただくことができ感謝しています。
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*1:我が家は、正岡子規さんが住んでいらっしゃったところから、少し...いや、かなり....はなれています...。